自立型プロファイリングフロート水深4000mまでの観測が可能。
Deep NINJAは、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と鶴見精機で共同開発した世界初の深海用プロファイリングフロートです。地球全体の海洋変動をリアルタイムで捉えることを目指した国際プロジェクト=Argo(アルゴ計画)にて使用されています。
Deep NINJAは、浮力を制御する事によって海中を沈降、漂流および浮上すると共に浮上中に水温・塩分・圧力プロファイル観測を行い海面での位置の特定やデータ通信を行う事が出来る装置です。
浮力制御と通信
- 浮力の制御は、内蔵の浮力エンジンによって行われます。作動を開始した後は、あらかじめ設定された内容に基づいて自動的に動作します。リチウム電池を内蔵しており、沈降および浮上をはじめとする一連の動作を、繰り返し行う事が出来ます。
- 衛星測位装置および衛星通信装置を内蔵しており、海面に浮上した際に、自身の位置をGPSにより特定すると共に、イリジウム通信を介して陸上とデータの送受信を行う事が出来ます。観測深度や観測間隔などの設定を、作動開始前に設定する事が出来ます。また、作動開始後に衛星通信を介して変更する事も出来ます。
設定可能なパラメータ
- パラメータ設定により、様々な観測パターンを設定する事が出来ます。作動パターンは、観測を開始した後に陸上から変更する事も可能です。
参考仕様
機器構成
最大観測深度 | 4000m |
主筐体素材 | アルミニウム合金 |
全長 | 約2100mm(アンテナ含む) |
最大径 | 約250mm |
重量 | 約50kg(空中) |
測位 | GPS |
通信 | イリジウムショートバーストデータ ※1 |
バッテリ | リチウム一次電池 |
搭載センサ | CTD(SBE41CP 7000m用)等 |
※1 イリジウムショートバーストデータの利用には、データ通信サービスの御契約および御利用料金が必要です。
※仕様は参考仕様です。予告なく変更される場合があります。仕様の詳細はお打合せ後のご提案となります。