eXpendableシステム専用デジタルコンバータが可搬式に。
XBT/XCTD観測をもっと自由に
パソコン不要・簡単操作
デジタルコンバータMK 150にLCD、操作キー、GPS、メモリカード、無線LAN、4G モデム(オプション)、 バッテリを内蔵しました。 これ1台で観測が可能です。メインメニューで「計測」を選びプローブ種別を選択したら画面の指示にしたがってプローブをセットし投下するだけです。

写真はオプションのハンドランチャ固定金具を使用
参考仕様
項目 | 仕様 |
対応プローブ | XCTD(-1、-2、-3、-4) ※新プローブ(-N)対応 XBT(T-5、T-6、T-7、T-10) |
電源 | 単3形エネループ(またはアルカリ乾電池) 8本 |
作動時間 | 4時間以上(1時間当たりXCTD-4を2本として8本以上投下可能) |
データ保存 | 内蔵メモリカード (MicroUSBケーブルでパソコンと接続しリード/ライト可能) |
データ通信 | 無線LAN(11b/g/n)経由でメール送信 オプションでLTE(NTT Docomo回線)経由でメール通信可能 |
メール送信 | 計測後に1m間隔データを手動送信、SMTP認証(暗号化非対応) |
本体寸法 | W300 × D230 × H86mm |
ケース | ポリカーボネート製、防滴構造 |
※仕様は参考仕様です。予告なく変更される場合があります。
2021年4月出荷分より、XCTDプローブは新しくなります。
新基板変更に伴う変更点、新XCTD利用に伴い更新が必要になるWindows版ソフトウェアの確認・更新方法をご確認ください。

新XCTDラベル
お問い合わせ Q&A
- eXpendableシステムのお問合せについて
お問い合わせの際は、以下情報をあわせてご連絡ください。
- ご使用のプローブ種類
- シリアル番号
- コンバータ/ランチャ構成
- プローブが着水しても指示値が変化しない
XBTプローブ:アース接続不具合によるトラブル
アースが正常に接続されていない場合、XBTプローブとコンバータ間で正常なデータ伝送が行われず指示値が変化しない、データにノイズが入る、などのトラブルが発生する事があります。また計測が行われている場合でも、アース接続が不十分な場合、データが不安定になる場合があります。(下図、アース不良によるデータ異常例)コンバータのアース端子は、確実にアース接続が得られる場所に接続してください。
XBTアース接続不良によるデータ異常例
XCTDプローブバッテリーに起因するトラブル
XCTDプローブは、バッテリーを内蔵しています。XCTDは、計測開始されるまではバッテリーが消費されないシステムですが、自然放電やプローブ保管状況によっては、ご使用前に内蔵バッテリーが消耗している事があります。
また、計測を開始するとプローブの電源が入りバッテリが消費されます。投下を中止する場合はプローブを取り外す前に必ず”Abort”をクリックしてください。中断処理によりプローブの電源をOFFしますのでバッテリの消耗を抑えることが出来ます。
XCTDプローブバッテリー容量について
XCTDプローブは製造時、約20分間分のバッテリー容量があります。バッテリーは、計測開始から消耗を開始します。したがって、計測開始15分以上経過してからプローブを投下した場合、プローブバッテリーに異常がなくても、計測前あるいは計測中にバッテリーが切れる可能性があります。プローブ計測時間をご参照のうえ、バッテリー残量をご確認ください。
バッテリー自然放電とXCTDプローブ保管状況について
XCTDプローブバッテリーは、保管状況によっては、自然放電が大きくなる可能性があります。常温での保管については通常、お買いあげ後約2年間程度の保管が可能です。しかし長期保管時、あるいは極端に常温から外れる温度で保管される場合には、バッテリー残量にご注意ください。
- 計測データにノイズが混入する
外来ノイズによるデータ不安定
XBT/XCTDシステムでは、微弱な電気信号を用いて計測が行われています。このためお使いの環境によっては外来ノイズ等により、システムが正常に作動しない、計測データが不安定になる、といった事象が発生する事があります。このような場合、アース接続を再度ご確認ください。また無線装置などが、本システムに対し電気的なノイズ発生源となる場合がありますので、ご注意ください。
プローブワイヤーに起因するトラブル
計測中にプローブワイヤーが断線した場合、以下のようなトラブルが発生することがあります。
- ある深度以深の値が、全く変化しない
- ある深度以深の計測値が、画面上に現れない
- 計測値にノイズが混入する
プローブは、プローブ自体の落下速度および船速による応力では切断しないよう設計されています。しかし、これ以外の応力がワイヤーにかかった場合、プローブワイヤーが断線する場合があります。
プローブ仕様によって御使用いただける最大船速が異なります。
ワイヤー断線の主な原因として、以下のような例が考えられます。
- 船体プロペラへのワイヤー巻き込み
- プローブワイヤーの船体への擦れ
- 投下位置から海面までの間の、プローブワイヤーと障害物との接触
ワイヤーがこれら影響を受けない場所、あるいは時間を選定して、プローブ投下を行ってください。またワイヤーが断線しなくても、船体への擦れなどにより、異常データが計測される場合があります。この場合にも、ワイヤーが船体に擦れにくい位置でプローブを投下してください。
ハンドランチャ接続部異常によるトラブル
計測時、プローブ信号はランチャを経てコンバータへ伝送されます。ランチャ内の電気信号伝達経路に異常が発生した場合、計測が途中で中断される、データにノイズが入る、プローブを投下しても計測が開始されない、といったトラブルが発生します。
トラブルが発生しやすい箇所例(ハンドランチャの場合)
ケーブル接続部の断線、接続端子の欠損などの場合には、ランチャ修理が必要となります。また各部に異常がない場合でも、前述のようなトラブルが発生する場合があります。以下についてもご確認ください。
1、プローブ接続ピンの汚れ付着。
プローブ接続ピン部は、プローブ信号端子とランチャが直接接触する部分です。プローブ接続ピン部に汚れ等が付着している場合、ランチャとプローブの接続が正常に行われない場合があります。付着している汚れをふき取ってから、プローブをセットしてください。
2、プローブ接続ピン部接触不良。
プローブ先端部が重いため、プローブがランチャに正常にセットされない場合があります。
正常なプローブセット状態
正常にプローブセットされていない例
この場合、プローブおよびランチャを下向きにした状態でセットしてください。
XCTDプローブセット方法例
- ある深度以深の計測値が変化しない
プローブ着底時の異常信号
計測終了する前にプローブが着底した場合、以下のような異常値が検出される事があります。
- ある深度以深で値が全く変化しない。
- ある深度以深で、非常に大きなノイズが計測される。
プローブ投下後、水温あるいは電気伝導度値はプローブ先端の検出部で検出されます。一方深度は、プローブ着水検出後の経過時間から計算されます。したがって着底などの原因により、実際にはプローブが降下を続けていない場合でも、プローブが存在する位置での計測は継続されます。