航行中の船舶や洋上タワー・河口堰から、連続波高計測・記録が可能です。
マイクロ波式波高計「WM-2」は、船舶や海洋タワーなどの洋上プラットフォーム上から連続した波高データの計測と記録を行います。検出部が海水と直接接触せずに、波高を計測することが出来ます。従来のセンサユニット(Xタイプ)に加え、新型のセンサユニット(Kタイプ)がラインナップに加わりました。
波高計構成例
システムは、検出部(センサユニットおよび加速度計)、中継部、演算部で構成されます。検出部で検出されたデータから、各種統計解析値を演算することも可能です。船舶などの動揺するプラットフォームでは、加速度計が動揺成分を検出します。これにより、航行中の船舶からでも、実波高を連続計測することが出来ます。

船舶に波高計を搭載する際の機器構成例

海洋タワー等の機器構成例
参考仕様
Xタイプの場合は、無線局免許が必要となります。免許申請の際必要になる技術基準適合証明書の取得も可能です。Kタイプは、日本国内ユーザ様に限り特定小電力無線局の基準に適合しているため、無線局免許の申請手続きが不要です。
型式 | Xタイプ | Kタイプ(新型) |
方式 | マイクロ波ドップラレーダ | |
波高測定範囲 | 0~±14.5m | 0 ~±10.0 m |
波高分解能 | 1.45cm | 0.62cm |
アンテナ利得 | 19dBi | 21dBi |
マイクロ波周波数 | 10.525 GHz (Xバンド) | 24.11 GHz (Kバンド) |
マイクロ波放射電力 | 15mW (typ.) | 10mW (typ.) 以下 |
設置可能な海面までの最大高さ | 20m | 10m |
波高精度 | 測定値の10%以内 | |
波高測定周期 | 20sec以下 | |
電源 | AC110V+20V、-10V 50~60Hz |
※実波高などのリアルタイム波形の他、有義波高など統計解析値の出力も可能です。出力内容に応じて、演算部をご用意しています。
※仕様は参考仕様です。予告なく変更される場合があります。
演算部比較
出力内容 | 出力方法 | 演算部型式 | ||||
WM2-01 | WM2-02 | WM2-03 | WM2-04 | |||
リアルタイム波形 | 実波高 | アナログ波形信号出力 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
RS-232Cデジタル信号 | 〇 | 〇 | ||||
レーダ波高 | アナログ波形信号出力 | 〇 | ||||
船体上下量 | アナログ波形信号出力 | 〇 | ||||
統計解析値 | 有義波高 | 統計解析値に比例したアナログDC信号出力 | 〇 | |||
前面パネルにデジタル表示 | 〇 | 〇 | ||||
平均出会周期 | 統計解析値に比例したアナログDC信号出力 | 〇 | ||||
前面パネルにデジタル表示 | 〇 | 〇 |
※PCデータ処理用ソフトウェアもご用意しています。システムや設置方法、データ処理などについて、ご要望がございましたらお問合せください。